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持続可能な人類の幸せのために

~電気化学の研究による私たちのチャレンジ~

 地球規模気候変動、戦争の勃発と世界の分断。私たちはかけがえのない自分たちの「家」である地球環境を破壊しようとしています。我が国に目を向ければ、格差が拡大し、少子高齢化が進み、都市への集中と地方の疲弊が進み、さらには度重なる自然災害や原発事故などで、生活の基盤、幸せな人生の基盤が奪われ、輝かしい21世紀の未来を展望出来ない閉塞感に人々が苛まれています。幸せが持続する世界を未来の世代へと橋渡しするために、今を生きる私たちに何が出来るでしょうか?


 山形大学有機材料システム研究科、吉田研究室では、電気化学的な手法による新しい機能材料の合成やそれを使ったエネルギー変換、貯蔵システムの研究を通じて、持続可能な再生可能エネルギー100%の未来を目指しています。しかし、世界平和と人類の幸福の持続は、そうした技術課題だけで達成されるわけではありません。私たちは「山形大学カーボンニュートラル研究拠点」を形成し、学内外の異分野の研究者や企業との交流を進めています。また、地域の小中高校、一般社会人、事業者、行政機関関係者への講演活動を行い、問題意識の共有と社会の大変革に向けた協働を引き出したいと考えています。全てのセクターからの参加による「異なる視点」の出会いによって、持続可能な未来への新しいソリューションを山形の地から世界へと発信します。


    そして何より、山形大学は学校であり、未来を担う若者を育成することが私たちの使命です。再エネ関連技術の研究開発は最先端であるだけでなく、グローバルな人類共通の課題であり、利害関係の対立を乗り越えた世界の協働が必須です。その担い手となる次世代の人材には、高度な学問基礎に加えて、高い国際コミュニケーション力、多様性を受け入れ、活かし、協働出来る能力の獲得が必要です。吉田研究室では英語力の強化はもちろん、国際連携プロジェクトへの参画や留学を通じて世界最先端の知識と世界に開かれた視野の獲得を応援しています。